BLOG|「ミッドナイトスワン」を2回観て。

Twitterで呟いてましたが、2回目、

観に行きました!

ミッドナイトスワン

Twitterなどの皆さんの感想を読むたびに、また凪沙さんに会いたくなって。
今日は、公演中の舞台 Pityman「みどりの山」の休演日でしたが、良い1日になりました。

改めて、映画を見終わった時に、
居場所の物語だと強く感じました。
出てくる誰もが心地よい居場所にいなくて、仮面を被って、気付かないフリをして、話すことを止めてたりして。
とても傷を抉られるような怖さがありました。
でも、それを上回る凪沙さんの愛。

全てを包んで、それは一果に伝わっていって。

もう一度、二人に会いたくなってしまう。

次に思ったのは、やっぱりこの作品に関わりたかった!という思いでした。
こんな心が震える素敵な作品に、出演したいと思わない俳優はいない!

映画を見ながら迷惑にならないようにメモしてたことを、書いていきます。


  • 行き場がなく、どうしようもない世界が広がっていた。救いのない貧困のループ。
  • 安価でお腹いっぱいになるポテチを何の疑問もなく食べる一果。髪もボサボサで栄養なんて考えられてない。
  • 痛みで忘れる。それが自分だけでできて簡単な方法。自傷行為。
  • 看護師、医者の碌でもない言動。凪沙さんが選んだ世界には救ってくれる人はいないのかな。医者という凪沙さんでいるために関わってる人でさえ、凪沙さんを否定してくる。包まれる世界の狭さ。
  • 瓶にお金を貯めると安心出来る。頑張った分だけ、我慢した分だけ、痛みに耐えた分だけ、少しずつでも積み重なっていく。不安定な自分を保ってくれるお金という物差し。
  • 凪沙さんは、住んでいるマンションすら駆け足で部屋に向かう。凪沙さんにとって、共用廊下でさえ、安心出来る場所ではない。
  • 凪沙さんは、自分の置かれてる状況を理解して、それを選ばざることを分かっていながら、選んでる。だからさらに残酷。
  • 手に入らない美醜への手を伸ばす。理想の自分に、自分らしい自分に会えるように。
  • マイノリティという数の大小だけで、生き方が狭められている。見せ物小屋と思う人とも出会わなければいけないんだ。
  • 「男に負けてるのはやばい、おかまでもこんだけ頑張ってる」こんな会話は日常茶飯事かもしれないけど、どんな人だってどんなにも我慢できないよ。
  • 凪沙さんと一果は似たもの通しだ。自分の状況を分かっている点で2人は共通してる。
  •  凪沙さんの部屋はとても素敵だった。豪華ではないけど、手作りだったり、日々の暮らしを楽しくするための凪沙さんの思いがたっぷりと込められていた。
  • バレエシューズを履いた一果は強く見えた。誰にでも、必ず自分を出せるものがあるはずだから。
  • お金持ちのスポーツ バレエ。
  • 必要なものを最低限で得るにはリスクを取らないと。それなりのレベルだけど、それを選ぶしかなくて。自分でいるために。生きていくために。
  • 性を切り売りする。欲望でお金を稼ぐ。簡単にお金が入るけど、それはじんわりと滲むように染み染まっていく。
  • なぜそこまでするか、満たされてる人には分からない。
  • いつもの殻が痛みで破れて、思わず、あんたなんかに分からないと言われる。無視しても言われてる方は積み重なって、いつかそれは溢れる。
  • どこにも、逃げ場はない。常に奇異の目を向けられてストレス。「なんで私が」この繰り返しで心が張り裂けそうになる。
  • 金魚は何も言わない。餌をあげれば食べる。素直に動いて反応してくれる。
  • 諦める、やらないのは簡単なこと。希望に向けて、努力し続ける。
  • 一果は、バレエで認められる。存在してて良いんだよって。
  • お金で欲を満たす大人。ターゲットにされる少女。
  • 頼りにしてる支えにしてきたお金ですら、遥か上にいる人に、バカにされる。
  • バレエの才能があるんじゃない。バレエのことしか考えられない。バレエのことを考えてる時が幸せ。バレエのことを考えちゃうだけ。
  • どうしても抗えない性と年齢。
  • 一人ぼっち。
  • うちらみたいなもんは強くならないといけない。強くならないと…。
  • 自分らしくいれる居場所を求めてきたけど、それはない。
  • ただの、おかまだと笑えばあなたも一緒。
  • 目の前で転がり落ち始めてるミズキ、それを救えない凪沙。
  • 「この子からバレエを取ったら何も残らない」居場所がないんだと実の母親に自覚させられるリン。
  • LGBTは学ぶものであって、レアケースである社会。異端のものは省かれる、救われない。
  • お母さんという役割、記号。彼は彼だから、その分類に合わせられるものではない。
  • 栄養を取らないとという愛。しっかりとした食事を用意した凪沙さんの笑顔はとても素敵だった。
  • 落ちた先に待ってるのは、お金で。だって生きていくにはお金が必要だから。
  • 捨てた過去は、捨てきれないもの。新しくなれない、逃げられない。
  • 「誰のために、頼んでない。」一果は落ちないように。「来て」に愛が滲み出てる。
  • 働ける仕事は肉体労働。捨てた名前を名乗る決意。一果が生きる希望。
  • 一果の母親は、眉毛だけ地色でオレンジ系の金髪。それだけで伝わってくるキャラクター。
  • リンと一果のバレエの交互のカットバックで泣きそうになった。
  • 恵まれなかった一果が、バレエだと恵まれてる身体に。
  • 産みの母親。居場所のなくなる凪沙。何も言えない。
  • 負の連鎖に戻ってしまう。
  • 病気じゃないんだよ、治らない。
  • 産みの母親と、まっすぐ愛を注いでくれる凪沙。
  • 一果の母親も、居場所を作って必死に生きている1人。
  • 誰かに認められる。居場所を作れる。それが本当にどれだけ幸せなことか。
  • 見たことも聞いたこともないようなテーマではないけど。草彅さんと服部さんの存在が特別すぎて凄まじい。
  • 幻想に、夢中にならなければ保っていられない。
  • 選択肢を知らない方が不自由ではなくある一面幸せで、選択肢が分かっていながら、選ばざるを得ない人の方がより残酷で、辛い。
  • 見たくない現実に抗うために、より強い負荷の所へ。
  • 凪沙と同じトレンチコートを羽織る一果。
  • 一果が踊る白鳥の湖は、一果の中でもう1羽、もう1話、もう1羽、と一緒に踊っている群舞のようだった。彼女は一人で踊っていない。

ただ1つの映画がその人を変えることは珍しいことじゃないと思います。

映画や物語には、そのパワーや魅力がある。

でもこの映画は、そんなハードルは軽く飛び越えて、多くの人の心にぐっと迫ってくる、誰にとっても共感できる物語だと感じました。

だからこんなにも多くの人に愛されている。

それには草彅(草なぎ)さんの魅力や愛の深い優しさ、出演されている方々の存在感が必要だったのは間違いないです。


Twitterでも触れましたが、今の僕には、必要な物語でした。

現在出演している舞台「みどりの山」は、代理出産施設が物語の舞台となっていまして、男性も出産ができる世界でのお話です。

≪あらすじ≫
最近はよく母のことを思いだす。
母も私を産まなければ、足腰が弱くなる前にもっと大好きな山に登れただろう。
妊婦たちの暮らす山間の代理母父出産施設では、今日もレクリエーションの歌が聞こえる。
「あんなところに山なんてあったっけ?」
ある日、とつぜん山があらわれた
すすけた窓から見える山は日に日に大きくなる。山はそのうち何もかも飲み込んでしまいそうだ。
大きな山には木や葉が茂り、地面に触れると温かい。石を投げたらキューンと何かの鳴く声がした。
男も女もみんな妊婦で、男に妊娠してもらうほうが、料金がちょっと安い世界のお話。 


男性が出産を選ぶ気持ちは、どんな気持ちなんだろう。

女性がするのが当たり前とされてきたことが、生まれ持った性で課されてきたことが、男女平等になったのだろうか。

代理出産を選んだ代理母父は施設内では子供を無事に産むために守られてるけど、日常の中ではどんな立場の人たちなんだろうか。

選ぶしかなくて、やりたくなかったけど、お腹に他人の子供を宿してる代理母父は、どんな気持ちなんだろう。

この施設を運営してる施設長は、何に喜んでどこに居場所を見出してるんだろうか。


まだまだ「ミッドナイトスワン」から頂いた刺激は多くあります。

稽古場や今までの公演で思い悩んできた、こんな疑問をさらに多面的に考えさせてくれました。

「みどりの山」に関わっていなくても刺激を受けていたはずだけど、今はより強く受けています。

今回、感染症対策により気を付けるために1回1席で2本の映画が見れちゃうような人数の少ない豪華な座席で鑑賞したけど、間違いじゃなかった。

感染症対策はもちろんのこと、素敵な作品により没入できたから!

(入り込まなくても、気づいたら入り込んでしまうけど)


明日からの公演も、楽しみにその世界で生きてきます。


舞台「みどりの山」

詳細はこちら!(https://ryusei-kuroki.themedia.jp/posts/9267016

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